フジテレビ報道失格?ジャニーズ事務所への配慮丸出し?
ジャニーズ事務所への配慮丸出しの恥ずかしすぎるフジテレビテロップ
しかし、人のものをとりあげ、一度持ち帰ったのであるから、器物損壊というよりも、窃盗罪になるのではとおもわれるのですが、
- 不法領得の意思がない場合は器物損壊罪になるので、確かに器物損壊ということで、法律的解釈では間違いがありません。
ちなみに、不法領得とは、権利者の意思を排除して,他人の物を自己の所有物と同様に,その経済的用法に従って利用・処分する意思のことをいいます。
つまり山下智久さんが、携帯電話を持ち帰ったのは、携帯電話を自分のために使おうとしたり、あるいは売り払おうとしたわけではなく、勝手に山下智久さんを撮影した女性に対して、撮影されることを阻止するための手段として、携帯電話を取り上げたのであるから、これは法律上の解釈では、窃盗罪にあたらず、器物損壊罪になります。
そこに、ジャニーズ事務所からの圧力がかかったとも思えません。むしろ、普通の法律的解釈です。
書類送検でなく、書類送付は明らかに異常な表現?
それにしても、「捜査書類送付」という言葉に関しては、ニュースで初めて目にした人も多いのではないでしょうか?
この表現こそ、今回、騒動の原因であります。
普通こういう場合は、書類送検という言葉を使用しますし、現に多くのメディアは書類送検という言葉を使用しています。
しかし、フジテレビを始め、いくつかのメディアはなぜか、「捜査書類を送付」という言葉を使用しています。
これは明らかに異常事態であって、様々な憶測を呼んでいます。
そもそもこの事件の概要は次の通り
- 赤西錦戸山下がモデルナイトのイベントでクラブで3人で飲んでいた
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カップルが3人をからかう
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酔っぱらってた錦戸がブチ切れてカップル男と言い合いになる
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赤西山下が錦戸を止める
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カップル女が写メとろうとする
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山下がスマホを没収
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カップル男と3人でクラブで飲み直し、和解
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女が携帯奪われたと警察に届け出る
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後日、赤西がスマホを警察に返しに来る
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その携帯が壊れていて山下が器物損壊容疑で書類送検
画面や紙面といった物理的理由で使用したのでは?
テレビ画面のテロップや新聞の見出しなどは、限られたスペースや文字数でより多くの情報を伝えなければならないために、表現を省略したり、言い方を工夫することがよくあります。
しかし今回の場合、「捜査書類送付」は6文字、「書類送検」は4文字です。つまり、物理的な理由ではないですね。
むしろ逆に言い換えることによって、余計なスペースを使用しなければならないため、よほど、捜査書類送付という言葉を使用しなければならない意図があったことが伺えます。
法律的な問題で表現が代わったのか?
たしかに、今回の事件は一見すると、携帯電話をとりあげて持って帰ってしまったのだから、窃盗罪のようであるけども、法律的には器物破損という、ちょっと特殊なケースです。そうした状況に合わせて、特殊な表現になったのでしょうか?
それは100%ありません。
実は書類送検というのは、法律用語ではありません。マスコミが報道時に使用する言葉で、書類送検が意味するところは、たしかに、捜査書類を検察に送付することであり、それを通常、「書類送検」という表現を用います。ですから、法律に照らし合わせて、書類送検という言葉を使用しなかったというのはあたりません。
また、今回は書類送検がなされる前から、示談交渉が進んでいて、書類送検前にすでに示談が成立しているようで、書類送検がなされても不起訴になる見通しですが、そうしたことも含めて、「捜査書類送付」という言葉を使用したのでしょうか?
それも100%ありません。
不起訴確実であっても、書類が検察に送られるときは、少なくとも今までは例外なく、どのメディアでも書類送検という言葉が使用されてきました。
ジャニーズ事務所の圧力が働いたか?
上記から分かるように、書類送検という言葉が使用されたことは、明らかに異常なことです。事件自体に、捜査書類送付という言葉をわざわざ使用しなければならない、特殊性は全くありません。
そうなれば、事件とは全く関係のない部分において、こうした特別な表現を使わざるを得なかった事情があったとしか考えられません。では、その事情とは何でしょうか?
書類送検という言葉を捜査書類送付という言葉に言い換えることで、どういった印象を受けるでしょうか?
どこか、より、犯罪的な響きが言葉から消えますよね。つまり、この事件を報道しなければならないメディア側が、犯罪を犯してしまった山下智久さんを、なんとか、犯罪を犯してしまったというイメージを出したくない、という配慮を働かせたと考えるのが妥当でしょう。
にしても、いくら人気のあるアイドルとはいえ、山下智久さんに巨大なメディアがそこまで配慮する理由は何なのでしょうか?山下智久さんがメディアに配慮させるような力があったのでしょうか?これは、メディアが山下智久さんに配慮したというよりも、山下智久さんの所属しているジャニーズ事務所に配慮したと考えられます。
なぜメディアがジャニーズ事務所に配慮したのでしょうか?
今、メディアが報道をするにあたって、たくさんの人気アイドル、タレントを抱えるジャニーズ事務所を避けて通るわけには行きません。たとえばフジテレビが、ジャニーズ事務所に所属するタレントやアイドルを起用できなくなるなんてことになったら、フジテレビは、現在放送しているいくつかのテレビ番組がその日から、放送することができなくなります。そうなれば、番組のスポーンサーたちは、スポンサードをやめ、フジテレビは大きな収入源を失ってしまいます。
また、ジャニーズ事務所に所属しているアイドルやタレントが記者会見は、報道することによってたくさんの視聴率を得ることができます。そうした記者会見の場から、フジテレビだけが記者会見の場から閉めだされてしまったら、ジャニーズのファンは、視聴者はフジテレビを見ないで、他局のテレビをみることになるでしょう。
逆に、ジャニーズ事務所に目をかけてもらえれば、フジテレビは記者会見においても、一番いい場所を都合してもらうこともできるかもしれませんし、番組のキャスティングにおいても、優先的にジャニーズ事務所のタレントやアイドルを回してもらうことができるかもしれません。
こうしたことから分かるように、メディアはジャニーズ事務所に最大限の配慮を進んでするのです。
ジャニーズ事務所がメディアに指示を出したのか?
インターネットや一メディアでは、ジャニーズがマスコミに圧力をかけていると報じているところもありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
確かにあらゆる形で、ジャニーズ事務所がマスコミ各社に要望を伝えることがあります。しかしそれに関して、「うちの言うことを聞かなければ、あなたのメディアの取材は今後拒否する」というような、露骨な交換条件を出すことは、殆ど無いものの、事前に通達していたジャニーズ側の一方的な要望に従わない場合、それらのメディアに対しては、露骨な差別的待遇をすることは、いくつかのメディアでも過去に起きています。
今回も、そうした要望の通達が行われたかはまだ判明していないものの、今回のような大きな事件に関しては、ジャニーズに気に入られたいと思っているメディア側が、自らジャニーズに配慮した報道の仕方をすることで、ゴキゲンを伺うということも考えられます。
実は、書類送検だけでなく、事件に関しても、よりマイルドな表現が使われています。
- 「書類送検」→「捜査結果の書類」を「送付」
「事件」→「被害届を出されるトラブル」
大切なのはジャニーズ?視聴者?報道機関としてのプライド?
今回、フジテレビがジャニーズに配慮した表現をしたことは、まず間違いなく、報道機関としてのプライドはゼロであることがわかります。これはどういうことかというと、報道する対象によって、表現の仕方を変えるということを、目に見える形で、表してしまったのです。
バラエティ番組であるならまだしも、報道としてのニュース番組で、こうしたことをすることは、本来、中立であって真実を伝える役割を担っている報道機関として、絶対にあってはならないことです。
取材した事実を、本当は悪いことを、極力悪くないように見せかけたり、本当はイイことを極力悪いように見せかけたりさせられたら、これはフジテレビによる視聴者への裏切り行為であり、騙しであり、やらせであり、詐欺行為と言ってもいいかもしれません。
しかし、こう考えることもできます。もしフジテレビがジャニーズのタレントを起用できなくなったり、ジャニーズの取材ができなくなったら、フジテレビだけでなく、フジテレビの視聴者も不利益を被ることになります。
フジテレビにジャニーズの出演を期待するファンたちのためにも、フジテレビはジャニーズに配慮をおこなったのであり、これはフジテレビの視聴者への裏切りではなく、視聴者へのサービスの一環なのかもと。
これを、どうとるかは、あなた次第です。
各メディアの報道状況
フジテレビ | 捜査書類送付 | 報道機関失格 |
日刊スポーツ | 捜査結果の書類を東京地検に送付した。 | 報道機関失格 |
朝日新聞 | 書類送検 | |
スポーツ報知 | 書類送検 | |
東スポ | 窃盗容疑 | |
共同通信 | 捜査結果の書類を東京地検に送付 | 報道機関失格 |
産経新聞 | 捜査結果の書類を東京地検に送付 | 報道機関失格 |
ZAKZAK | 書類送付 | 報道機関失格 |
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