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なぜ逮捕前から上村遼太くん殺害加害者の写真は拡散した?

上村遼太くんの加害者の写真は、警察がまだ逮捕していない段階から、すでに広まっていました。

その時は、もし、犯人じゃなかったらどうするんだ!という慎重論もあったものの、結局その拡散していた写真の人物が逮捕されました。

上村遼太くん殺害加害者の親まで被害?激化するネットリンチ 1

文章からも、被害に合われた方々の知り合いということがわかるし、切迫した感じも伝わってきます。

たとえ、この拡散した人を知らなくても、友達同士でつながっているSNSなどでは、これが信頼できる友達から流れてくれば、その内容も信憑性あるものだ、と無条件に思い込み、また、その知り合いに力になりたいという気持ちも働き、拡散したのでしょう。

結果的には、この写真の本人が、犯人で逮捕されました。

加害者の親の写真まで拡散は許される?

そして、今度は、加害者の親の写真まで拡散してしまいました。

なんでも、拡散させる人たちの言い分は、「子供の犯罪の半分は、親に責任がある」というものでした。

それだけではありません。

当初、マスコミが親にインタビューをした時に、「息子は犯行の時間に家にいた」と証言したため、子供をかばうためにウソをついたから、というのです。

その後、加害者の両親の素性が暴かれていきます。

父親はヤンキーでヤクザまがい、母親はフィリピン人等々。

そして楽しそうに微笑む、加害者の両親の写真まで、ネットに出回るようになりました。

上村遼太くん殺害加害者の親まで被害?激化するネットリンチ 2

容疑者は未成年ということもあり、少年法で守られる立場。犯した罪に比して、科刑も成人よりかなり割り引いた量刑が課せられることになります。

では、その割り引かれた分の罪は、両親たちが負わなければならないのでしょうか?

少なくとも、現在の法律では、そうはなっていません。

しかし、子供が育ってきた環境というのは、親が作ってきたもの。ましてそれが未成年の犯罪であれば、親の監督不行き届きと言われても、しかたのないことなのかもしれません。

よって、両親の写真までを拡散し、素性を暴き、誹謗中傷したり、憎しみの言葉をぶつけることは、たとえ、正義感に駆られた行為だとしても、その人が今度は、犯罪に問われてしまうのが、現在の法律です。

しかし、加害者に殺された子供は、もう、二度と帰ってきません。 被害者の家族だけはその悲しみを一生背負うのに、加害者の家族だけは、犯罪を犯したのは子供、家族は関係ないというのか!

そうした気持ちから、今回、家族の写真が拡散し、そして家族の素性暴きにまでエスカレートしたように思います。

田中栄樹弁護士の対応に問題はなかったのか?

このタイミングで話題になったのが、日本弁護士連合会による、少年法の成人年齢引き下げ反対表明の意見書提出だ。

少年事件の審理では、大人と違い、被疑者の成育歴や成育環境、資質など、少年が立ち直るための「配慮すべき重要な事実」が重視されている。もし、18歳や19歳の若者の事件が通常の刑事手続きで扱われるようになれば、「犯罪の背景・要因となった若者の資質や環境上の問題点に関する調査・分析」や、少年が立ち直るための「手当がなされないまま手続きが終わることにある」と危惧している。

報告書はまた、重大な非行を犯した少年ほど、自己肯定感が低く、「自分など、生きていてもしょうがない」「死んでも構わない」などと思っている者が多いと指摘。そうした少年の非行は、刑罰の恐怖で思いとどまらせることはできず、むしろ少年法の「教育的・福祉的援助」が必要だとして、「少年や保護者の指導について、長い経験と実績を有している」少年院や、保護観察、家庭裁判所の役割が重要だと訴えた。

http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/2015/opinion_150220_2.pdf

少年たちの犯罪は、育てられた生活環境などを大きく考慮すべきだという意見はもっともではあるものの、子供の生活環境は昔ほど、家庭に縛られなくなってきている上に、子どもたちは情報化時代の影響を受けていることもあり、少年といえども、考え方はかなり進んでいて、少年法が適用されるからということで、未成年であるうちに重大犯罪を犯す例まで出てきています。

名古屋市昭和区のアパート室内で女性の遺体が見つかった事件で、愛知県警は27日、女性をおので殴るなどして殺害したとして殺人の疑いで、この部屋に住む名古屋大の女子学生(19)を逮捕した。
調べに対し「子どものころから人を殺してみたかった」と供述し、容疑を認めているという。
県警は同日、遺体を同市千種区の無職森外茂子さん(77)と確認した。宗教の勧誘で女子学生と知り合い、事件当日も2人で宗教団体の集会に参加していたという。
逮捕容疑は昨年12月7日昼ごろ、自宅アパートで森さんの頭部をおので殴ったり、首をマフラーで絞めたりして殺害した疑い。

よって、法律が時代にずれてきているとおもわれる昨今、少年法を引き下げるのが、妥当かと思われる中で、まして、少年による凶悪犯罪が起きたこのタイミングでの、日弁連の法務大臣への提言は、多くの批判を受けて当然と思われます。

そんな状況の中、加害者少年の弁護士を務めたのが、田中栄樹氏でした。

加害者少年、そして加害者の両親の代弁者となったわけですが、結果的に加害者少年のウソをそのまま、垂れ流していたということになったわけです。

また、事件当初の報道陣の取材にたいいては、少年との接見に関して、加害者少年の供述内容に関して、一切取材に答えられないとしたことに対しても、過剰に加害者少年を養護しているのではないかと批判も上がりましたが、

しかし、いくら世間から批判を浴びようと、それが弁護士の仕事であり、弁護士のとるべき態度であります。

田中栄樹弁護士

田中栄樹弁護士

 

実際、過去にも逮捕され、有罪判決を受けた人が実は無罪だったということもあるわけで、弁護士も加害者少年を弁護することで、世間から批判を浴びるのは、少々気の毒ではあります。

拡散する人たちの言い分

 こんなやつを、生かしておいていいのか!殺された被害者と同じように殺されるべきだ!

そんな過激な言葉ともに、今現在も、加害者の少年のみならず、加害者の家族の写真まで、インターネットで拡散され続けています。

加害者や親の写真を拡散する人の多くは、決して興味半分、面白がっていというわけではなく、明らかに怒りを持って、拡散しています。

たしかに加害者少年たちのイジメは、常軌を逸するもだった上に、その殺害に関しても、生きたままカッターナイフで首を切る、ひざまずかせて暴行するなど、残虐極まりないうえに、その死後には、お供え物にコンドームを置くということによって、さらに多くの人の怒りに火を注ぐことになりました。

被害者本人、そして被害者のご家族の方たちの心情を考えると、なんともやりきれませんが、まさに加害者の家族も、それににた気持ちを味わっているのでしょう。

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加害者とはいえ、人権は守られるべきなのでしょうか?すくなくとも、被害者は人権どころか、命を奪われてしまいました。

人権も法律も被害者を守れなかったのです。

上村遼太くん殺害加害者の親まで被害?激化するネットリンチ 5

加害少年の自供によって問われる警察の対応

結局、当初は否認、黙秘していた少年も、犯行を自供しました。

それを受け、加害者少年の父親も次のようなコメントを出しました。

【18歳少年の父親のコメント】

「今回は、息子が警察に任意同行すら求められていない時点で、ネット上で息子が犯人ではないかという情報が流れたため、自宅前が騒然として近所の方にご迷惑かける事態となってしまいました。そこで私はそのような事態をなんとか収めたいと思い弁護士の先生に相談をお願いしました。
また、私が息子に確認したところ、既に一部報じられているとおり、息子は今回の殺人に関与してはいない。ただ、目の周りにアザが残る傷害には関与しているという話をしていました。そこで息子自ら警察に行ってきちんと話をした方がよいと言うことで、先週金曜日の朝、息子は川崎警察に任意出頭致しました。
そういう経緯がございますので、今回息子が殺人容疑で逮捕されたこと。そして、そのことについて息子が認めているという報道を聞いて、大変ショックを受けており、これについて今はまだ言葉が見つかりません。
息子には、自分の知っていることは全て話をして、真摯に捜査に協力して欲しいと伝えたいです。また私自身も、警察に対して正直にお話しし、捜査に協力していく所存です。
皆さんにはご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありません」

これを読むかぎり、子を思う親として、子をかばってあげるのは当然であろうし、また、子供を促して、警察に出頭させたことは、親としての監督責任を果たしていると言える。

それ以前に、それまでの子供の教育が悪かったから、このような犯罪を犯してしまったのだ、というのもわからなくもない。

当初、マスコミの取材に対する対応の酷さも、いろいろと言われていたが、まだ子供が犯罪を犯したかどうか、わからない段階で、マスコミが殺到すれば、だれでも口調がゾンザイになってしまうのは、しかたのないことかもしれない。

今回は、特に未成年の子供が犯してしまった犯罪であり、加害少年も突発的ではなく、経常的に被害少年をイジメており、さらに、一度、被害者の少年の家族が、加害者宅に抗議に行っている。

そういうことからも、加害者の両親が、監督責任を問われるのは、しかたのないことだ。

そして、今回、気になったのは、警察の対応の遅さだ。

際立った神奈川県警の対応の酷さ

今回の事件は、さらに神奈川県警の対応の不味さも際立っていました。

というのも、上村くんが加害者少年グループから暴行を受けていたことを、県警は把握していたにもかかわらず、なんら、対応をしなかったのです。

捜査関係者などによると、抗議に出向いたのは上村さんの友人の兄で、上村さんとは同じ中学出身の少年など数人。1月に上村さんが18歳の少年から激しい暴行を受け、顔にあざができていることを知り、少年宅を訪れて激しく抗議したという。
この際、18歳の少年は不在で、対応した母親と姉が川崎臨港署に通報。署員が知人の少年らから事情を聴いた。同署によると、上村さんが現場にいなかったため詳しい事情が分からず、上村さんを巡る暴力について把握できなかったという。
18歳の少年の友人らによると、同少年は「(上村さんは)俺に殴られたことを告げ口した。恨みがある」と話していたという。捜査本部もこうした情報を把握しているとみられる。

殺害される前の時点で、上村くんが暴力を振るわれていたわけであり、暴行の容疑で、警察は加害者少年たちを補導するべきだったわけです。

また、そうした事実を把握していたということは、上村くんが殺害されたとなれば、神奈川県警は、容易にその容疑者を知り得る立場にあったわけです。

しかし、上村くんが殺害され、インターネットで容疑者の顔写真や情報がながれても、なかなか、加害者を逮捕にまでこぎつけられなかったのは、警察の大失態です。

警察の対応がもっと早ければ、そもそも上村くんの殺人事件も起きなかったでしょうし、また、親族までもが吊るしあげられるようなこともなかったのではないかと思われます。

たしかに警察は、忙しいであろうことはわかりますが、しかし、私が思うに、どうでもいいような、つまらない交通違反に時間を使い、こうした人の生死に関わる事件に時間を使うほうがいいのではないかと考えます。

上村遼太くん殺害加害者の親まで被害?激化するネットリンチ 3

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